私の母親はいわゆる<集り親>だ。

その話をまとめようと思う。

私は上に姉、下に妹がいる中間子。

姉は自由を求めて勉学を理由に家を出た。
妹は結婚を理由に家を出た。
私はずっと実家にいる。

家を出た姉にも妹にも私にも母親は集る。

収入が減っても生活レベルを落とそうともせず、
計画的にお金を使うこともせずに。
私が彼女ならいくらいるのか計算し、それを抜いた額で生活する。
そんなこと彼女はしてない。

足りなければ借りればいいという考えだ。
娘に対して貸せと言うのだ。

姉と妹からは100万ではすまない金額を借りているが返済はしていない。
私も70万貸しているが返ってきていない。

そんな母に、そして姉の幼少時はの教育ママだった母の躾がトラウマとなり
嫌気がさした姉は音信不通となった。

私は金をこれ以上吸われる前にカットアウトしろと妹には助言した。

次は私が彼女を捨てる番が来たのだ。
きっかけは些細なことだ。

年末から2月にかけて30万は貸した。
これですっからかんだ。
私が旅行を予定していたお金が全部彼女への貸付に変わったのだ。

死ぬほど楽しみにしてた旅行だったのでガチ凹みした。

貸さなければいいと思うかもしれない。

貸せないと言えばブチ切れる。
貸しても渋った顔をすればブチ切れる。
人格否定に容姿否定、おかげで私はブスという強迫観念を植え付けられ恋愛感情を持てなくなった。
私のような者に好かれても困るだろうと思ってしまうのだ。

しかも彼女は心療内科受診中で精神状態が不安定である。
私は常に彼女の顔色を見て生きてきた。
帰りが遅くなると怒られるし、飲み会だって門限があった。
何か一つ気に入らないことをすると烈火のごとく怒られる。

私が逃げ込めるのはヲタク趣味だけだったのだ。

そもそも貸せないと言ったら罵詈雑言を食らわせるなど貸してもらう者の態度ではない。
相手の都合などお構いなしなのだ。

本来なら頭を下げて貸してくださいとお願いすべきところが、
娘だからカジュアルに貸してほしいという。
返せもしないくせに。

で、また貸せと言って来た。
ないと言ったら借りてこいと言われた。
返せないとの回答付きで。

母親のために借金をし、自分で返してね母は知りませんという話である。

私だってもういい年齢だ。
必死に貯めた70万も老後資金としようとしたものだ。
どう考えたって全然足りないのに全部母への貸付に消えていくのだ。

こんな家もう出ようと決めた。
5ヶ月前一度脱出しようとしたが説き伏せられてあきらめた。
今思えばあの時出ていかなかったことを後悔している。

で、引き止められても断れるように契約申込をしてから話した。

父親はあっさりと承諾したものの、
母親は出ていくなら絶縁だと怒り狂った。

犬はどうするんだ、
家族の協力を得て働こうとしているときに、と呪いのように言葉を言われた。

犬は言っては何だが母親名義の子だ。
(金を出したのは姉)

私はその飼育に協力していたにすぎない。
そして母が働くのに私を当てにするのはおかしいと思う。

老齢の犬を置いていくのは忍びないが、私だって自分の身が可愛い。
老後の資金をためるには家を出て仕事を増やす以外ないのだ。

絶縁が私にとって何のデメリットになるだろうとも考えた。

金貸してと今後言われても絶縁しているのでと断れる。
親に万が一のことがあった時も知らせないと言われたが、それならそれでいい。
遺産などないに等しいし、
マイナス遺産があるなら尚更相続放棄をする。

出ていったらそれが今生の別れだと言われた翌日、
今度はしおらしく引き止められた。

アルバイトをするならこの家で暮らしながらすればいいと。
でもそうすればまた稼いだ分だけお金を吸い取られるのは目に見えている。
そんなのは本末転倒だ。

そして夜遅く帰ってきて機嫌の悪い母の顔色をうかがうのはもうごめんだ。
私は決して首を縦に振らなかった。

絶縁でもいいなら出て行っていいと言ったのだから引き止めないで欲しい。

父は泣いてるとも言われた。
子供が独立するのだからそりゃそうでしょうねとしか思わなかった。

考え直してほしいともいわれたが結論を変える気はない。

姉は音信不通になり、
母の代わりに金を借りることを断った妹に怒り狂い、自分から妹を絶縁した母が
最後に残った私というATMを離したくないのはわかる。

しかし、私は自分の意志で母を捨てる。
これまで貸した金は最悪の場合は諦める。

何を言われても私は家を出ることを諦めない。
もう金を吸われていつも我慢をするのはごめんだ。
この文章は私の決意だ。

私はもう母に金銭を吸われる生活はまっぴらだ。